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すれ違った女性

小さい頃、夏休みに母の実家に遊びに行っていとこたちと遊んだ。近所の小さい丘だったんだけど、みんな男の子でわたしだけが女。

丘の上で遊んで、帰り道みんな走り出して、気がついたら取り残されてて、一人きりになってしまった。まだ、昼だし、道は1本道だから迷う事もないし、ゆっくり歩いてた。そしたら向こうから和服のきれいな女性が歩いていて、すれ違い際ににっこり笑ってすごく優しげに「おおきくなったね」って言った。

暫くあるいてなにか不思議に思って振り返ったら誰もいない。けれど、怖いという思いが全くせず、誰にもその事は話さないでいた。

高校生になった頃、祖母が亡くなった。葬式が終わって暫くした頃に、母から、母の母親は実は若くして亡くなっており、父親はすぐに再婚していた事を聞かされた。だから、亡くなった祖母とは血の繋がりがなかった事を聞かされた。

私はその時まで母と祖母がそのような関係である事は全く知らなかった。母は大事にしまってある本当の母親である人の写真を見せてくれた。小さい頃道ですれ違った女の人が笑ってた。
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